表紙の迫力のある「ハナマル」くんに、ネコ好きのわたしとしては素通りできませんでした。
見事にまんまるになっているハナマルを、おじいちゃんは「まるい、まるい」とほめてくれます。そして、「ハナマルはまんまるがかりじゃ」と言ってくれるのです。
庭でまるくなっていると、ダンゴムシたちが「おやぶん」と言ってきて、てれまくりのハナマル。
「ぼくは、まんまるがかりです」とてれながらも、ちょっと得意気。
おじいちゃんにほめてもらって、ほんとにうれしかったんだね。
そのあと、一緒にまるくなったダンゴムシたちを「まるい、まるい」とほめてあげます。
おじいちゃんのやさしさが、お話全体を包み込んでいるようです。
心があったかくなる絵本です。