名作「じごくのそうべえ」の続編と期待して読んだので、ちょっとイマイチ感が。
「じごく−」同様、そうべえ・ちくあん・ふっかいが、今度はごくらくで、はちゃめちゃになるお話。
「じごく−」は上方落語を元にしていて、話の流れもオチもうまくまとまっていましたが、こちらはオリジナルでしょうか。 どうも話の流れに無理があるような。
個人的に、「ごくらく」が全然魅力のない所だというのが残念。
極楽に牢屋があったり、賄賂の千両箱があったり。
心優しいであろう仏さまも、心は仏でなかったり。
これでは、地獄・極楽、どちらに行っても辛い気がします。
「じごくのそうべえ」好きな息子は、ごくらくではちゃめちゃになるシーンに大笑いしていますが、私としてはイマイチでした。
ただ、「じごく−」よりも華やかで幻想的な絵は、一見の価値ありです。