そこらへんにいそうでいない不思議なイキモノたちの生態がえがかれています。
「アイソノイイヒト」なんて、ふとんにそっくりだし、「脱皮したての殻がやわらかくてやさしいピズズズ」なんて、針刺しそっくりで、本当に針をさされてしまっていて可哀想。
私のお気に入りは、うっかりしてボールと間違えられて壁にぶつけられてわれちゃった「シマシマちゃん」。ボールというより、たまごにそっくりなのに、どうして間違えられちゃったのかな。
いちばん会いたくないのは、「ムシノイドコロ」。こんな機嫌が悪そうな人とはすれ違いたくもないな。
あなたのそばにもいるかもしれない、不思議なイキモノたちが、不思議な世界と今いる世界の橋渡しをさせたらいちばんの川上弘美さんの訳で紹介されています。
子どもたちだったら、きっともっとたくさんのイキモノたちを見つけられると思うんだな。幼稚園や保育園や小学校で探してみてはどうだろう。そのときは一緒に混ぜてもらいたいな。