友達関係に悩める子供の傍にそっと置いてあげたくなる絵本で、私も子供時代にこんな素敵な絵本に
出会っていたらなあって思います。
友達関係の悩みは親にも話さず、子供だけで悩んでいることが多いですが、子供に近い存在のオオカミ
さんとキツネくんが精一杯頑張っている姿に励まされて、前向きに友達と向き合う力になってくれます。
この絵本を読んで、友達関係で大事なことを気付かせてくれた小学校時代の親友を思い出しました。
その頃、テンちゃんのように、友達関係を限定したがる女の子がクラスを牛耳っていて、遊びに誘うのは
偶数人数でないとダメっていうのが暗黙の了解となっていて、釈然としないものを感じていました。
ある時、ぽつねんと遊んでいる見知らぬ女の子の姿を見つけて、「仲間に入れてあげようよ」って言い出した
親友…その後、3人で遊んだのですが、2人では出来ないゴム段とびも出来るし、今まで知らなかった遊びも
教えてもらえるし、友達は多い程楽しいなって思いました。大人となった今でも、親友の勇気ある行動を
思い出すと、心がポッと温かくなります。