のんびり歩いていたキツネは、勝手に手足が踊り始めました。
引っ越してきたばかりの女の子、テンの笛の音がとてもきれいだからです。
もっと聴きたい。
そう思って近づこうとすると、拒否されました。
そして、言うのです。
「あなたの友だちのオオカミに会わずに3日間私だけの友だちでいたら、笛を聴かせてあげる」
どうしても聴きたいキツネは、それを受け入れました。
オオカミとの約束を破ってまでつきあった3日間は、キツネにとって、どんなものだったのでしょう?
友だちになって欲しいキツネにそんな思いをさせてしまったテンは、友だちのなり方を間違えてしまったようです。
この絵本は、内田鱗太郎さんの「おれたちともだち!シリーズの中の1冊です。
いろんな友だちのあり方の一つを、教えてくれています。