グリムの昔話です。絵本になった昔ばなしなどはよく、短くまとめられたストーリーになっていますが、この絵本は見事にグリムの原話を絵本にしていました!!
ポール・ガルドンの昔話の再話はすごいです。
乾侑美子さんの邦訳も素晴らしいと思いました。
しいていうと、私が想像していた「ルンペルシュティルツヘン」はもっと怖い、アイルランドの昔話に出てくるような妖精のような姿を想像していたのですが、この絵本に登場する彼は、年とった顔をした小人のような風貌でした。
もともと「ルンペルシュティルツヘン」は大好きな昔話で、個人的に思い入れが大きいお話なのですが、今まで読んだ作品の中で、この絵本の作りはかなり好きです。
なにぶん「わら」がたくさん登場するし、海外のお話なので、主人公の粉屋の娘が長い金髪なので、やたら色彩に黄色が多い絵本ですが、とても読みやすく、楽しい作品です。
10分前後で読めるので、中学年、高学年のお話会などにもお薦めです。