カモのバルのたからものは、池の底にあるかいがらです。
泳ぐのが上手なバルは、毎日のように新しいかいがらを見つけるのです。たくさん集まったので、一緒に住んでいるミュミュにも見せました。ところが、からすがいばかりでぱっとしないと言われ、しょんぼりです。
ねずみのトトシュにも同じことを言われ、違うかいがらを見つけようと、一生懸命のバルでしたが、とうとうきれいな色のまきがいを見つけたのです。ところが、それが大変なことに…
表紙には、人のよさそうなカモさんが描かれています。表情の変化もなかなか面白いし、動きも躍動感にあふれています。たからものの意味も改めて考えるきっかけになり、読み終わった後には、幸せな気分に浸ることができました。