ある日アライグマの家に泥棒が入ります。部屋の中はからっぽ!盗まれた袋からこぼれおちた豆をたどって泥棒の犯人であるネズミたちを見つけます。アライグマのおとうさんはカンカンに怒り、ネズミたちは盗んだものを返すことを約束します。が、ネズミたちは食べる物がなにもないのです。住む家もありません。そこでアライグマたちはジャガイモを育てる方法を教え、立派な家を建てる手伝いをしてやります。ネズミたちは大喜び、これで住む所も食べることも困らないのですから!それから何日もたったある日、ネズミたちは豊作のジャガイモをお返しに行くのでした。
まさに「衣食足りて礼節を知る」ということでしょう。親として、大人として非常に考えさせられる絵本です。息子は無邪気に、盗まれた絵本が「ぐりとぐら」だったり、ネズミの家がとても楽しそう(学校や、音楽室、床やさん、レストランのような食堂、絵画教室、ベビールーム、ベッドルーム、温泉のようなお風呂など。しかも滑り台やロープでつながっている)なので喜んで読んでいましたが、私は本当の意味での援助のありかたを説いているような気がしました。この絵本のメッセージを知るにはちょっと2歳児では難しかったかもしれません。もう少し大きくなって理解力が上がったらまた読んでやりたいと思いました。