たまごにいちゃん、本当はもう卵から出ていないといけないんです。
でも、たまごにいちゃんは、大きくなっても、ずっと卵のままでいました。
だって、おかあさんにいつまでも甘えていられるから…
あとから生まれた弟や妹たちが殻を割って飛び出してきても、たまごにいちゃんは、卵のまま、がんばっているんです。
そして、最後の卵が割れそうになった時、
「ちょっと、まった〜!」
卵のままでいる方がいいと話すたまごにいちゃんの説得力、なかなかです。すっかり頼りにして、いっしょに、あちこちでかける弟君。
ページをめくるたびに、いろいろな画面が飛び込んできて、子どもたちは、ついつい引き込まれていました。
どうなるかな?
思い通りだったり、意外な展開だったりと、いろいろな思いをすることができました。
そして、たまごにいちゃんなりに、成長しているような気がしました。