当世落語風絵本というサブタイトルに惹かれ読みました。
ポンポンポ〜ンというテンポの良さで、お話が進みストーリーに引き込まれました。
松吉さんが行った三途の川で、一緒に戻ってきてしまった手首の描写には驚きましたが、次第に手首のテの助が可愛らしく思えてしまうのもこのお話の魅力のなせる技でしょうか。
亡くした幼いわが子の身代わりとばかりに、一緒に生活をし始め、老夫婦共々生きる喜びを見出していくシーンはホロリとさせられます。
テの助の正体を知るや、お光のとった行動にもジ〜ンでした。
ラストが明るい終わり方なので読後、すっきりした気分になりました。
中学年くらいからのお話会に読んでみたいと思いました。