8歳の息子と読みました。
表紙にどどんとある手首の絵。
中身の想像がなかなかつかず、
手探りでスタートした私たちでしたが、
次第に、松吉、お光の世界に入り込んでいく私たち。
体を壊して気が弱くなっていても、お光を案じる松吉、
お光の、竹を割ったようなさっぱりとした性格、
そして二人の間に現れたテの助。
全てがテンポよく進んでいく中で、
まじめな中にも笑うところあり、
笑い中にもキラリと光る愛情ありで、
なるほど「落語風絵本」と題されているのが、
とってもよく分かります。
途中でテの助の正体に気づいてしまった息子は、
事の成り行きをハラハラしながら見守っていましたが、
最後はなんとか、三人が幸せになるエンドで本当によかった。
手首が動くなんて怖い、といえないこともないけれど、
家族の愛情の方がぐんと伝わってくる、
とっても味わい深い一冊です☆