ちょっと不思議の国のアリスを思わせるような表紙絵に見えたのは、白と黒の背景に鍵穴からのぞく猫の坊やのふう太君が真ん中にいる絵面だったからかしら。「ママがお出かけするから鍵を持っていってね」「はーい」こんなシチュエーション、小学生になるお子様がいるご家庭ではよく分かる場面です。ママはまだ帰ってきていなくってふう太君が先に帰宅。でも探しても探しても家の鍵が見当たらない。こんなお話も親子で直ぐに想像できる場面です。で、ここからが本題。あっと驚く展開にふっと引き込まれて、こーなったらどうしよう、困ったなぁなどワクワクドキドキしながらほっとする結末へ。私としては結末へ至るまでもう少し何か一癖二癖欲しかったなぁと言う思いはありましたが、息子は充分ドキドキ感でもってラストシーンに行けたようです。
独特な色使いの背景がまた印象的でした。