「うわあ、写真かと思った!」
私たち親子が最初に思った感想です。
よく見ると絵だということが分かるのですが、それだけリアルで美しい絵なのです。
この表紙を見て、ひかれた人は是非読んでみてください。
とは言っても、中の文章はほとんどなし。
擬音語のようなものがちょっとあるだけで、絵を見ながらお話を想像していきます。
でも、絵がすばらしいので、どんなお話かは子供でも分かっていましたよ。
文章がない分、文字で教訓らしきものが語られることなく、そこが説教臭くなくていいです。
お話はイソップの「ライオンとねずみ」
イソップは、面白いんだけど後味がちょっと悪かったり、皮肉な感じだったり、ブラックな感じがするものも多いですが、このお話は珍しく読んだあと安堵するお話です。
ライオンとねずみのふところの広さも感じさせます。
そういえば、子供のころこのお話は安心できるので自分は好きだったように思います。
斬新な見せ方のイソップ絵本で、降矢ななさん絵の「いそっぷのおはなし」と共におすすめします。
絵を十分に堪能してみてください。