大迫力の絵!
絵本の神髄と言わんばかりの文字のなさ。
同じDVDを繰り返し見ていると子供の想像力が働かなくなる、といいます。同じ登場人物、同じセリフ、同じ展開・・・覚えてしまうからだそうです。
絵本だって登場人物も、少ない文字でかいてあることも、変わることはありません。
でも文字が少ない分、どこにスポットをあてて読むのか、全体を見ながら雄大なジャングルに思いを馳せてもよし、ライオンとねずみの心情や毛並みを感じ取ってもよし、時にはその周囲に描かれる他の動物の立場になり、時には密猟者はどうしてこんなことをしたのか考え・・・
文字がない分、言葉を添える立場として私が一緒にページを開きますが、添える言葉・浮かぶ言葉は毎回同じにはならないので、そういった深みをもって楽しめる絵本であると思います。
まだ文字の読めない小さい子とも読みましたが、こちらはこちらで大迫力の絵だけで感じ取るものがあるようで、幅広く楽しめるのが魅力な絵本ともいえます。