くまさんのいすがこわれました。
新しいいすを作ろうと、森へ木を切りにいくくまさん。木を見つけて、斧を振り上げるたびに、「まってー!」という、動物たちの声がして、そのたびにあやまるくまさん。くまさんは、いすを作ることができるのでしょうか。
木を切ろうとすると、その木を切られては困る動物たち。小さな動物たちを相手に、大きなくまさんは謝り、木を切りません。なんて優しいのでしょう。譲り合いの気持ち、ものを大切にする気持ち、そして、自然を大切にする気持ちが、溢れています。
うまく共存することが必要なことに気づかされます。お話の優しさに、絵のあたたかさも加わって、読んだ後、なんとも言えないいい気分になりました。