はらぺこおおかみのペコペコが、たどり着いたのはだいこん畑。
しぶしぶ、1本、2本、3本と、次々にたいらげます。4本目、ねずみがいてくれたらと思いながら、5本、6本、7本、うさぎがいてくれたら…どんどん、どんどん食べていると、本物が登場!
いやいや、まさか、おおかみがだいこんを食べるとは思いませんでした。それも、食べた本数がはんぱじゃない。本当にお気の毒なおおかみさんです。
ペコペコのぼやきや表情が、なんとも切なくなってしまいます。本当は、怖ろしいはずのおおかみを、弱い立場の動物たちが試しているようで、作者のいたずら心が伝わってきました。