「勾玉三部作」をもって、児童文学界で和風ファンタジー確立させた作者のエッセイ。
(もちろん勾玉の前にも良い和風ファンタジーはあります!)
読破本はともかく、私と似たような読書経験を持つ荻原さんに共感。
作者に親しみを覚えながら、彼女が読んできた作品をなぞって彼女の原点へトリップ。神話世界にまで遡っていきます。
勾玉が生まれてきたわけを随所に散りばめ、時にはアニメやマンガの話も交えながらファンタジーを追究していくのですが、実にどれもこれも見に覚えがあるのでした。
ちなみに私は『感覚派』のファンタジー好き。
ファンタジー好きは読むべし。
この本がずっと頭にあって、全集など今は読まなくてもという本を並べておくように。
作者と同じように、知らぬ間に娘が手に取っていると知り、子供の読書とはこういうものとの思いを強くしました。読みたい時に、手に届くところに良い本がある環境を作りたい。