梅雨に入り,雨の日が続きますが,そんな時に読むのに一番の絵本です。(残念ながら,絶版になっていますので,図書館で見つけたら,読んでみてください。)
雨の中,裸足で,赤い水泳パンツをはいて,うれしそうにとびまわっている子がいます。そうその子が雨のぼうやフロリーノです。
フロリーノは,不思議なおばあさんに教えられ,歌う雨つぶを集め,みんなに聞かせてあげます。
不思議なお話です。絵本では,ずっと雨の場面が続きますが,トメク・ボガッキーが描く絵は,優しく,柔らかい感じで,とても雨に似合っています。
この絵本を読むと,ただの雨の音が,様々な場所で,雨つぶが歌っている歌に聞こえてきます。
みなさんも,雨の日はテレビを消して,耳をすましてみてください。フロリーノが集めた雨つぶの歌が聞こえるかもしれません。