オーストラリアの民話です。
本のサイズが大きく、1ページあたりの文章量も丁度良い。しかも工藤直子さんの訳がとても読みやすいので、教室での読み聞かせにはぴったりのようですが、絵と内容にしっくりこないところがあるのです。
絵は、赤を貴重にしたものすごくインパクトのあるものです。鳥はとても美しいのですが、人物が粘土の人形みたいで、どうしても好感が持てません。
内容は、主人公が魅せられた「きらきら輝く色の粒」が一体なんだったのかわからずじまいですし、結末も救いがないような感じがして、読後感があまりよくありませんでした。
昔話は好きなのですが、もう少し納得させてくれるものだったらなぁ、せっかく珍しいアポリジニの昔話なのに、ちょっと残念でした。