馬に乗って僻地まで本を届けるブックウーマンと、初めは興味を示さなかった本を手にとって読書に喜びを見いだすようになっていく少年の姿は、感慨深いものでした。
あとがきで知った荷馬図書館計画には驚かされました。
インターネットはおろか、テレビ放送もない時代に、本の役割は今とは違います。
日本で公共図書館か普及したのは戦後ですし、教科書が無償化されたのも、私の小学校入学の少し前です。
90年ほど前の世界恐慌の時代、遠隔地であっても「空気と同じように無料で本が届けられる」という政策が素晴らしいと思います。
今も世界のどこかで、本を必要としている人々に本を届ける活動をされている方々や、移動図書館などに携わっている方々に思いを馳せました。