田島征三さんの代表作『とべバッタ』や『あたまにかきの木』などの
ダイナミックな絵がとっても素敵ですね。
タイトルがコミカルな感じで、背景も黄色の表紙だったので、
あまり期待していませんでしたが、息子が気に入ったので、
読むことにしました。
かまきりのカマーくんは、いなごを最初オヤツにしか、見ていません
でしたが、成り行き上、助けることになります。
心の変化によって、なりふり構わず助けようとするところは、
心にグッと来ます。
それから、言葉少なにしゃべるいなごもいい味だしています。
雰囲気は、宮西達也さんのティラノザウルスシリーズに
似ています。でも、決定的に違うのは、ティラノザウルスの方は、
涙が止まらない感じですが、このカマーくんの方は、最後に
気持ちが救われます。
息子は、虫が大好きなので当然、この絵本も大好きです。
虫が苦手でも、きっとこの絵本を読めばカマーくんといなごの
ことが好きになれると思いますよ。
友情や弱いものを助ける気持ちを学べる一冊だと思います。