同じ著者の『もりのなか』も結構、小さな子向きにしてはページ数が多かったけれど、これも長い! 寝る前に読むと寝るのが遅くなってしまいました。でも、内容が難しくはないせいか、5歳の息子は最後まで聞いていました。ペニーさんというおじさんが毎日工場で働いているとか、貧乏で時計がないとか、休むとクビになって家族を養えないとか、日常的なディテールに現実感があります。おまけに隣人とのトラブルがあって、それがまたこまごまとリアルに描かれています。生活を立てていくにはいろいろ大変なことがあるんだよ、でもみんなで頑張ろう、というメッセージが子供に届くといいな。