難民地区、北極圏、小さな島々、砂漠の向こうにある町、ジャングルにある村・・・。世界のあらゆるところに本を待っている子どもたちがいること、そして、その子どもたちに本を届けようとするシステムがあり、本を届けている人がいることに感銘を受けました。
トラック、トレーラー、郵便、船、自転車、ラクダ、ロバ、象・・・。あらゆるものが手段となって、本を運びます。本を待っている、そして読んでいる子どもたちの嬉しそうな顔、顔。
少し前に、「なぜ大人は本を読め読めというのか?」「本を読む必要があるのか?」という若い人の投稿が新聞に載っていました。たくさんの本に囲まれていても読むことに興味がない人、読みたくて読みたくて待ちかねている人。興味も事情も人それぞれですが、やっぱり、「本は素晴らしい」と、言いたい私。世界中に同じ思いの人がいることがこの絵本でわかります。