なんとなーく絵があまり好みではなくて、敬遠していた宮西達也さんのティラノサウルスシリーズ。
でも読んでみて、わたしの食わず嫌いだったことが分かりました。
生まれたばかりのアンキロサウルスが、大きなティラノサウルスと出会います。
ひひひひ…おまえ うまそうだな。
と近づくティラノサウルスに、
おとうさーん!
としがみつくアンキロサウルス。
えっ、これは!?と思ったら、アンキロサウルスのかわいい勘違いにより、
この日から、ティラノサウルスをお父さんだと慕うようになるのです。
不思議なことに情がわいてくるものなんですよね。
それからは、他の恐竜から食べられそうになったら守ってあげたり、体当たりや吠え方などいろんなことを教えてあげたり、その姿はお父さんそのもの。
だからこそ、ラストはぐっとくるものがあります。
私のように、何となく敬遠してるって人がいたら、ぜひ一読して頂きたいお話です。