私は子供が生まれてから長新太さんを知ったので
生きてる時の長さんの人柄に触れたような気がして嬉しかったです。
一見、編集者や絵本に対する偏屈なお爺さんのつぶやきにも思えますが
毒舌の中に自分は自分のスタイルを貫くのだという強い意志と気迫を感じました。
ああ、この人からあの作品の数数が生まれるのかとも納得しました。
実は私も「長新太が好き」というと、ちょっと戸惑われる時があります。
おこがましいですが、長さんの書いてることがすごくよくわかる。
子供の絵に嫉妬する長さんの気持ちもわかります。
「ナンセンス絵本は、私は素晴らしい芸術だと思います」
と、この日記を書いてる時の長さんに言いたくなりました。
きっと長さんには「そうかそうか 変わったお母さんがいたものだ」
と舌を出されるような気がしますが(笑)
講演会のDVDがついていて、
文章から感じるのとは、また違った真面目さを感じました。
長さんファンなら読みごたえのある一冊だと思います。