2歳の息子のために、図書館で借りてきて読みました。
もりのやさしいおいしゃさん、なおして・なおしたせんせいと、患者である森の動物たちのふれ合いが描かれています。
単に動物を擬人化しただけではないようです。人間であるせんせいが、動物を診ているのですから。風邪をひいたら病院に行く人間と違って、森に住む動物たちは怪我をした時、どうするんだろう?そんな子供の疑問をついて、すうっと森の中に引き込んでくれます。
でも、人間が動物を治してやっているという構図で描かれていないところがすばらしいです。せんせいは淡々と仕事をこなしていますし、動物たちは森の仲間の一人としてせんせいを慕い、頼りにしているようです。
1ページごとにカラーとモノクロになっている絵も味があります。読んでいる人もだんだんと森の中に入っていってしまいます。