この絵本を見るまで、無言館の存在も知らなかったのです。
戦没画家の作品の収集の意味、作品たちに込められた命の叫び、遺族の思い、様々な重さが伝わってくるのですが、この絵本は窪島さんの生きてきた軌跡そのもの。
窪島さんの生い立ちから、画家との出会いそして、戦没画家を訪ね歩くまでがぎっしりと埋められています。
窪島さんにとってどこかに宿命があったのかと思います。
私も無言館を訪ねなければという思いにされられた絵本でした。
一部に無言館の展示作品が紹介されていますが、もっともっと無言館のことを知ればこの絵本がとても大切に思えるはずです。
数冊の関連図書を読んで見て、子どもたちへのメッセージが見つかりました。
関連図書
1.『「無言館」ものがたり』 窪島誠一郎著、講談社、1998
小学生高学年向け 無言館を作るきっかけ、作品を集めた記録、遺族の思いが伝わってきます。
2.『「無言館」にいらっしゃい』 窪島誠一郎著、筑摩書房、2006
無言館の作品を通して、何を感じて欲しいか、中学生へのメッセージ
3.『無言館−戦没画学生「祈りの絵」』 窪島誠一郎著、講談社、1997
『無言館を訪ねて−戦没画学生「祈りの絵」第2集』 窪島誠一郎著、講談社、1999
『無言館の詩−戦没画学生「祈りの絵」第3集』 窪島誠一郎著、講談社、2001
無言館の作品集とその解説
4.『傷ついた画布の物語−戦没画学生20の肖像』 窪島誠一郎著、新日本出版社、2008
無言館に展示される作品の作者にスポットをあてた図書
5.『無言館はなぜつくられたのか』 野見山暁治、窪島誠一郎対談集、かもがわ出版、2010
窪島誠一郎が無言館を造るきっかけを作った野見山氏と窪島氏の対談集
その他多数あり