私はこの本を読んで、とても感動しました。私が植村直己さんを初めて知ったのは20代の頃でした。モン・ブラン、キリマンジャロ、アコンカグア、エベレスト、マッキンリーの五大陸最高峰登頂を世界で最初になしとげた、素晴らしい登山家、冒険家だということで印象に残っています。その後マッキンリーで消息を絶ったというニュースを聞いた時、ひじょうにショックだったのを覚えています。この本は植村直己さんの生き方を通して、情熱とは何かを教えてくれます。2021年は植村直己さんの生誕80年の年に当たります。今でも植村直己さんの人生を思う時、胸が熱くなります。