『絵かきさんになりたいな』のトミー・デ・パオラさんの作品です。
こちらのレビューで知り、手に取ってみたら表紙絵から面白そう。
読んでみて、『まほうのなべ』と『魔法使いの弟子』を合わせイタリア風に作られた作品という感想です。
司祭や修道女も頼るほどのノナばあさんの不思議な力も魅力的。
独りでにパスタを茹で上げてしまう鍋も楽しい。
その呪文が、また良い。
うっかり者でおしゃべりで、ばあさんとの約束を反故にしてまで、鍋の真実を証明しようとするあたり、人生の修業が足りないアンソニイも憎めません。
読み進め予想通りの展開に、ノナばあさんは怒るだろうな〜と思ったら、とてもふさわしいアンソニイへのお仕置きに、最後まで愉快に笑えました。
息子が、読後「唇を火傷しないかね〜?」と笑っていました。
ははは、お腹がいっぱいになりました。