幼い子への読み聞かせに何とぴったりの絵本だろう…
おなかのすいたぶたくんが食べ物を探しに行く<起>
いくつもの魅力的な果物を食べる<承>
そして文字通りの<転>から
きれいに問題が解決する<結>
最後はタイトルを生かしたおまけの余韻も…
果物の4色が白地の背景とぶたに映えて美しい
シンプルで写実的な線描もストーリーを支えている
テキストは全部ぶたのセリフだから絵をみながら
ぶたの気持ちになってやり取りをしながら読んだり、
テキストにはないけれど食べるシーンはそれぞれに
思いつく擬音を加えると子どもと一緒に楽しめると思う…
表紙の右向きのぶたが画家は違うが同じ作者の
傑作『かばくん』を思い出させるのだが、それはまた別な話…