娘のクラスでの読み聞かせ向けに選びました。何冊かの候補から娘が最も気に入った本です。「計る」職能を最大限生かして社会でも成功していた主人公のマクシマスが、メガネの破損と小さな男の子との出会いをきっかけにこれまで目も向けてこなかった世界の美しさ・人の温かさに目覚める話ですが、マクシマスの「計る」能力や職業は否定しないまま、6時以降の自分の時間を、美しいものに目を向けるようになるところが、働く大人の視点からはワーク・ライフバランスの問題とも捉えられ、考えさせられます。大人になり働くということを考える過程でぜひ読み返して欲しい一冊です。