鉛筆の芯に使われる鉛を掘るスリランカのお父さん、鉛筆に使われる木を切るアメリカのお父さん、材料を日本に運ぶ船乗りのお父さん、鉛筆工場で働く日本のお母さん。鉛筆を売る文房具屋のおばさん、それぞれの仕事と、生活を知ることができます。
スリランカのお父さんは、鉛は体に良くないけれど、家族を養うため危険を承知で鉛を掘り出しています。自分が掘った物が、日本で鉛筆として子ども達に使われていることを知り、とても喜んでいます。
鉛筆の材料を船で運ぶお父さんは、船に乗っている間、何ヶ月も家族と会えません。でも、家族のことをとても愛しています。運んでいる荷物が鉛筆として日本の子ども達に使われていることを知りませんでした。
工場で働く日本のお母さんは、仕事と家事で、朝から晩まで大忙しです。でも、鉛筆をつくる仕事に誇りを持っています。
鉛筆がつくられるまで、いろんな人の苦労があり、生活があります。子どもにこの本を読み聞かせして、少しは鉛筆を大事に使ってくれるようになったのではないかな?と思います。