初めこの本を見た時、何て嫌な題なんだろうと思いました。シニガミさんなんて…死という事を大人の自分でも考えたくないし、ましてや子供に死ぬという事を教え理解してもらえるか?お婆ちゃんとばば婆ちゃんを去年亡くした家の子供達には、少しだけ「死んでしまう」という事が分かるみたいですが、とても難しいと思いました。
この本は、オオカミの命をつなぐ食物コブタとの二匹のやりとりに、深く吸い込まれる様に読みいってしまいます。オオカミの心の移り変わりが、本当に面白いと思います。途中で、やっぱりなぁ〜なんて自分の想像で悲しい思いをしたり…。また最後には、心温まる感動が待っています。物語も良いけど可愛らしい絵も大好きです。ホント良いですよ!
私も「まじめに生きなあかんよ」と教えられました。