さすが宮西さん。
悪者(と思われがちな者達)を、実は心優しいところもあるんだよという意外な視点でうまく描かれていますよね。
今回の「悪者」は、2人も登場しちゃいます。
オオカミと、なんと死神!
でもね、この死神さんは決まった形をしていません。
どんな姿にもなれるそうで、ページごとに違うものになっています。
見た目からは、おどろおどろしい感じは全然ありません。(むしろなんだかちょっと可愛い?)
オオカミは病気で倒れているブタを見つけ、元気になったら食べてやろうという下心で助けます。
でもブタはなかなか良くならず、オオカミは必死で元気にしようと頑張ります・・・
ページごとに出てくるシニガミさんの語りが、まさに死神のようで冷たくて、すっかりそれにだまされてしまいました。
ラストは、いい意味で期待を裏切られました。
やっぱり思います、さすが宮西さん。
お勧めの絵本です。