「あるひ、ぼうやは、わゴムが どのくらい のびるか、ためしてみることに しました。」
そう、子どもって、本当にこんな感じで、ある日、ふわっと思いついたことを、すっと試してみたくなっちゃうんですよね。
そうとは知らず、「何やってるの〜!」なんて、ガミガミ言ってしまうこともしばしば。子どもの「試してみたい」という純粋な気持ち、それがよく表れている絵本だと思います。
娘も、海を越えて、砂漠に行き着く辺りまでは、「ありえる、ありえる!」というような顔で聞いていたのですが、ロケットに乗ってしまう場面に来ると、「え〜? そんなとこまで行けないよ〜!」と、急に「常識」が頭をよぎったのか、そこの切り替え部分が面白かったです。
そして、ベッドの周りのおもちゃ、1つ1つを指しながら、「ほらね、やっぱり夢だったんだよ。」と、納得している娘。でも、月から“BOING”(ボーン)と戻ってくる絵が、とてもユーモアがあって、夢(想像の世界)と現実をつなぐ架け橋になっているように思いました。
ちょっと気軽な世界旅行、宇宙旅行を楽しめるすてきな絵本です。