りんごの木とちびっこ。ちびっこは木が大好きでいつも一緒に遊んでいたのですが、大人になると木はたいていひとりぼっちに・・。大人になった「ぼうや」に、木は全てを与えます。
この本に出会ったのは10年ほ前でした。その頃はこの木の与えるだけの愛をただ、切なく思っていました。
今、子供をもってこの木の気持ちがほんの少しだけわかるかなー。
「きは それで うれしかった・・ だけど それは ほんとかな。」のところで、いつも考えてしまう。
また、5年後、10年後に読むと違う気持ちになるのかもしれない、深ーい絵本だと思います。
ちなみに、息子はこの本が結構お気に入りで「読んで」と持ってきます。
白黒のシンプルな描写もいいのかな?文章もテンポよく読めます。「きは それで うれしかった。」といいながら、ひとりでページをめくっていました。
いつか息子もこの本を読んで、考える日がくるのでしょうね。