本のタイトル「まち」と
お母さんのおつかいという内容にズレを感じます。
またおつかいが「サプライズ」であることにも、違和感を感じます。
全体に不自然で、すこしむずかしいです。
「まち」は働く人たちの、くらしの集まりです。
いろいろなお店や仕事、日常がいっぱい見えるはずです。
この絵本の「まち」は、どちらかといえば地図に近い。
駅や遊園地、川やコンビニにはあるけれど、人が見えない。
子どものおつかいは、行ったことのある所へ、独りで行かせる経験です。
行き先道順を指令するメモ書きが、それを複雑にしています。
まるで双六ゲームのための、暗号を読むようです。
結果としてタイトル「まち」のつながりが、
どこかプツプツ切られるような、残念な思いが残りました。
申し訳ないです。