小学校で本の読み聞かせをしています。卒業前の6年生に最後に何を読もうかと迷っているときにこの本に出会いました。コオロギに始まりスプーン、ひなぎく、あめ、くさ、ゆき・・・そしてあなた。1つ1つについていろいろな見方や表現をしてあります。でもそれらにとって本当の役割、本当にたいせつなことは何であるかということが、シンプルに書かれています。シンプルだからこそストレートに伝わってきました。子供たちに伝えたいとともに、日々いろいろな見方や表現で子供を見がち、まとめがちな(自分を含めた)大人へのメッセージではないでしょか。