哲学的な本です。
がしかし決して堅苦しい本ではなく、時には理解ある友人のような、時にはいつも変わらずに支え見守り続ける親のようなそんな語り口の本です。
文章は非常に詩的でテンポがよく、読む方も聞く方も心地いいです。
小さい子には少し理解しにくいような言葉やニュアンスも、自然にしみこんでいくのではないかしら。
メッセージがはっきりしていて、最後のページを見れば「この本が伝えたいことはこれなんだな」と一目瞭然。
つまり、我が家の場合は同時に「母が自分に伝えたかったことはこのことなんだな」というメッセージにもなりえます。
息子はこれが大のお気に入りでいつも「僕は僕であること」と名前を入れ替えて読んでいます。
自己肯定感やアイデンティティ、この哲学に出会えることは財産だと思える素敵な一冊です。