非常に期待して読んだのですが、1回目は結構なーんだ、という感じでした。でも最後の「あかちゃんだったあなたは…」のページではっとさせられました。子どもはそこに生きていてくれることがありがたいことではないかと。怒ってばかりの自分はそんな当たり前のことを忘れていらいらしていたのではないかとおもいました。
ものがものであるために、一番大切なこととは。
あとからじっくりじわじわ反芻する本です。人生の時々で振り返って読む本だと思います。哲学書みたいですね。
この本は読む人、その人の置かれた環境、読む年齢等々によって、いろいろな解釈ができる本だと思います。「あなたがあなたであること」とあって、疲れている人には「無理しないで、そのままでいいのよ」と伝わるかもしれません。「自分が自分であるための他の人と違うところを探してそこをのばそうではないか」という自分探しのメッセージに聞こえるかもしれません。など等。きっとどれも正解なのでしょう。
あとでいろいろと考えてしまいました。鞄にとって一番大切なことはものをいれるということ、クルマにとって一番大切なことは走ること。ブランド、かっこよさなど私たちは重視しがちです。それも大切かもしれないけど、原点も振り返ろうということも感じます。そしてさらに子どもにとって大切なことは愛情をもって守られて育てられること、親にとって大切なことは子どもを愛情をもって守ること。私はそう考えました。違うかな?