広島に原爆が落とされた日。
8月6日のとうろう流しのお話です。
母親となってひさびさに広島を訪れた女性は、こどもととろうを流します。
おじさんはあの原爆で亡くなり、両親も原爆症で亡くなったのでしょうか。
平和を祈り魂たちの冥福を祈るのですが、流されたとうろうが海から戻ってきて、さまよい続ける魂たちの姿を目にします。
何年たっても、あの原爆は過去形ではないという強いメッセージを感じました。
今日、環境を考えて回収されるので、流されたとうろうは海をさまようことはありません。
魂たちはどうしているのでしょうか。
松谷さんの平和への祈り、丸木さんの鎮魂の祈りが凝縮された絵本だと思います。