いもと先生の作品は、絵がほんわかあったかいけれどお話もあったかい。
森の仲間が「おおきくなったら、・・・みたいに・・・なるんだ!」と、次々にご先祖様代々の体の特徴を誇らしげに話しています。
な〜るほど、そうか、そうだね〜、とにこにこしながら読んでいたら、「きつねくんたちはおおきくなったら、どうなるの?」とみんなから尋ねられ、・・・。
わたしまでドキリとしてしまいました。
きつねくん兄弟はどう答えるのかしら?と読み進めて行くと答えられずにお家へ帰ってお母さんに尋ねます。
このお母さんのお話が素敵です。
森のみんなのようなことはできないけれど、きつねに生まれたから、お父さんと出会い可愛いぼうやが生まれたのだと、息子たちをぎゅっと抱きしめます。
そして、次の台詞でぐっと来てしまいます。
何気ない日常の中で、感謝と幸せをかみしめられる生き方が大切だと改めて教えられます。