たいくつなたいくつなねこ。
春の原っぱに咲く一面の花も、さわやかな夏の海も、秋の色づいた森も、ねこの心には響きません。ねこが考えるのはエサのことばかり。ねこの目には本当はいるはずのチョウチョやクジラや森の動物たちやウサギたちの姿がみえません。
でも冬山では寒くて寒くて退屈なんて言っていられなくなります。否応なしに転げ回っていると、体の中が温かくなって、気持ちもうきうき。そして心があったかくなったねこに見えてきたのは…?
「ねんねこ ごろごろ」で始まる春夏秋冬に分けられた4部構成でしっかりと支えられ、ぐうたらで何事にも気力が出ないねこの姿がよく描かれています。「寒い寒い」と300回言いましたという部分では娘が大笑い。最後までねこがあんまりかわいくなかったので☆1つ減らして4つにしました。