このじれったさ。
まるで恋愛ですよね。
読んでいて、むずむずするこの感覚、とても絵本を読んでいるとは思えません。
「あらしのよるに」でであった二人。
いきなり、友達になっているシチュエーションで、お話は始まります。
実はちょっとがっかりしましたが、それはそれで、読み手の想像力を掻き立てられるというものです。
友達になったとはいえ、狼は狼、山羊は山羊です。
この絵本では、狼の苦悩する場面が数多く描かれていますが、
本当は、山羊の方の苦悩の方が深いんじゃないかなあ。
でも、白い毛皮そのままに、純真な山羊なのでしょうね。
実に清らかで、狼のことをほとんど信じきっている様子。
いいなあ…。実にいいなあ…。
狼の、空腹な様子の表現が、実に巧みです。
それと、山羊は食べられたのでは?!という思わせぶりな文章。
そして、これがまた、いいところで終わっているのです。
ああ、じれったい!!
早く続きが読みたい!!!
ちまたで有名な恋愛小説だって、恋愛ドラマだって、こんなに続きは気にならなかったぞ!!!