一本の線路と踏切があるだけの「ずんずんまち」
かんたくんはこの「ずんずんまち」の踏切です。
駅はとなりの「のんびりまちのえき」か、
反対隣にある「せかせかまちのえき」のふたつがあり、
ずんずんまちに住む動物たちは、
このどちらかへ行って電車に乗ることになります。
「のんびりえき」へ行く動物たちは、
かんたくんの踏切で本を読んだり話をしたりして待ちますが
「せかせかえき」へ行くほうの動物たちは
足踏みしたり、文句を言ったり、遮断機が半分しか開いてないうちに
走ってわたって行ったり。
なんか、どこかで見るような光景でちょっとニヤっとしてしまいます。
いつもどこかへ行く動物たちを見ているかんたくんは
電車みたいにどこか遠くへ行きたいな〜なんて思っていました。
そして、ある日。
こぐまの女の子の自転車が線路に挟まってしまって・・・。
助けてあげたいけど、動けないかんたくん。
かんたくんは泣きながら、ドキドキしながら電車に警報を出して
なんとか電車を止めることに成功します。
涙でぐしゃぐしゃのかんたくんの顔や、遮断機の根元側が
手になっていたりと、踏切が大好きな子にはツボです。
なにしろ、うちの3才の次男は踏切が大好きで
「かんかんかん でんしゃがくるよ」なんて暗記するほど
読んでいたぐらいだったので、このかんたくんにも
「あ、泣いてる」とか喜んでいました。
お話のドキドキとかは3才児には少し長かったようで
兄ちゃんの方がしっかり聞いてくれていました。
電車よりも踏切が好き!という子にはオススメな気がします。
踏切が主役ってお話はあんまりナイので。