子供は何度も何度もしつこく現れるネズミに大笑いですが、親は、その反面、ちょっと
ドキっとするかもと思いました。
冒頭のページで、
クマのいえをたずねるものは、だれもいません。
ながいあいだ おきゃくがこなかったので、クマもおきゃくなんて
すきじゃないとおもいました。
それで、げんかんに こんなはりがみをはりました。
おきゃく おことわり
誰からも振り返られることがことがないと、自分の殻にこもってしまって意固地になって
しまうことって、ありますよね... 特に今の世の中では... ネズミはクマにとっての救世主。
何度も何度も諦めずに、関わりあってくれてよかったね、クマくん!
面白さの中にある作者のメッセージが素敵な絵本でした。
このクマとネズミの仁義なき戦い?がいつまで続くのだろうと、ページをめくるのにドキドキ
する、そんな楽しさのある、本当に読み聞かせに向いている絵本だと思います。