学校の読み聞かせでも選ばれているようですが、娘が自分でも選んで図書館で借りてきました。色彩が美しく、シンプルな挿絵なので、すっと引き込まれたようです。
きれいな色の兄さんたちには「まっくろだから」と遊んでもらえないネリノ。でも、ネリノは真っ黒であることを悩みながらも、とっても健気に、毎日を生きています。
ある日、「あんまりきれいなんで」捕まえられちゃった兄さんたちを助けるため、真っ黒であることを生かして、ネリノが活躍します。
どんな個性も素晴らしいんだよ、ということがストレートに子どもに伝わったような気がします。
大人の目線で深読みすると、ネリノがそんなかわいそうな目にあっていることにまるで気づいていないかのようにも見える両親、助けられたお兄さんたちが、ネリノに「いままでごめんね。」とか言ってあげるシーンがあればいいのに…。と、少し気になるところもあるのですが。