お父さんは、大きいんですね。で、「まめうしくん」は「おまめ」なんです。しかも牧場は広いので、大きいのにどこにいるのかよくわからないんだけれど、まめうしくんが困った時や、からすに追いかけらるピンチの時、どこにいたってすぐに助けに来てくれる・・・。そして「何もいわずにどこかに行ってしまう」んです。かっこいい〜!
「つのに残るきず」も、かっこいい〜!
なにもかも大きくて、かっこいい〜!
そんなお父さんも、こどものころは「あなたより小さくてなきむしだった」とお母さんに聞かされて、まめうしくんはお父さんとおなじくらいの大きさになって、一緒に牧場を走っている夢をみるのですね。その夢のシーンがまたスゴイ!!
コミカルな絵に徹しつつ、発想もすばらしく、ドシロウトの私も時折ハッとするような構図のダイナミックさ・・・あきやまただしさんも、かっこいい〜!
あきやま作品の「パッと見のコミカルさ?」にまどわされずに、もっと多くの人にその奥深さをあじわってほしいと、勝手に思っています。
もちろん家族で大好きな一冊です。