地震かみなり火事おやじ。
昔むかしのおっかないおじいさんと、それを取り巻く子どものお話です。
まだまだ「人情」というものが色濃く残っていた時代のお話です。
私の年代でさえも、もうこういう時代ではなかったけれど、読んでいて、あぁいいな、こういう人間関係ってて思う。
大人が思い切りよその子をしかりつける。
子どもたちは、そのおじいさんをとてもこわがっている。
だけど、そのおじいさんの猫がいないとなると、やっぱりかわいそうで、探してあげたいと思うのね。そういうのっていいよね。
家におばあちゃんがいて、お母さんがミシンをかけていて、紙芝居屋さんがやってきて...絵本の中のそのどの風景もとてもいいし、なんといっても、子どもがいっぱい空き地で遊んでいて...どの子もはじけるような元気いっぱいさで、いいなぁ、こういうのって。