マーカス・フィスターさんの最新の絵本です。
マーカス・フィスターさんの絵本は、にじいろのさかなシリーズやねずみのミロシリーズを持っています。
今回は、カラスが主人公ということでめずらしい!!
真っ黒のカラスはちょっとこわい感じも与えるので絵本ではあまり見かけない気がします。
本作は、年老いた3匹のカラスが昔を思い出しながら1匹のカラスが話している・・というストーリーです。
年老いたカラスたちが卵からかえったころ、まだひとつだけかえらない卵。その卵からかえったのは今まで見た事もないような小さな小さなカラスでした。その小さなカラスは他のみんなと一緒に遊びたい!だけど、他のカラスはみな小さなカラスをのけものにします。
あるとき、「月まで飛べたら遊んでやるよ」といじわるなことを言ったカラス。小さなカラスは、考えられないほどの力をふりしぼり月まで飛ぼうと頑張ります!!!月の近くまで行ったとき、月の光に照らされて小さなカラスの翼も銀色に輝きます。
しかし、残念ながら月まで届く事ができませんでした。
でも、その小さなカラスの勇気の証に翼の中に銀色の翼が生えている事を他のカラスたちがみつけ・・・。
いじめをテーマにした作品なので、難しいです。ある程度理解できるような年齢になってから読まれることをおすすめします。